「仏像の表情すごい」 初の週末、来場者感嘆

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「仏像の表情すごい」 初の週末、来場者感嘆

円空仏に見入る観客。週末で終日、多くの来場者が訪れた=31日午前、県立美術館(矢内靖史)

 福島民友新聞創刊120周年を記念した東日本大震災復興支援特別展「飛騨の円空--千光寺とその周辺の足跡」は31日、開幕から最初の週末を迎えた。秀作が展示された福島市の県立美術館周辺は前日降った大雪の影響が残ったが、平日勤めの公務員や会社員などを中心に大勢の人が来場、円空の魅力に酔いしれた。

 県立美術館、福島民友新聞社、飛騨千光寺(岐阜県高山市)でつくる実行委の主催。

 来場者の目に留まったのは「金剛力士(仁王)立像吽形(こんごうりきし(におう)りゅうぞううんぎょう)」「千手観音菩薩立像(せんじゅかんのんぼさつりゅうぞう)」などの仏像。猪苗代町の学校用務員金田厚巳さん(62)は「木の仏像を見たのは初めて。1本線で表情が作られていてすごい」とうなった。

 福島市の公務員佐々木美代子さん(58)は「他の仏像にはない荒削りの迫力を感じた。表情があって親しみやすく、身近に感じた」と、庶民の暮らしに寄り添った円空仏の魅力を楽しんでいた。

 生涯描いた映画上映 

 県立美術館講堂では、実行委による映画「円空--今に生きる--」の上映会が開かれ、来場者が円空の人生に思いをはせた。

 映画は、庶民の幸せを願って仏像を彫り続け、悲しむ人に仏像で慈愛の手を差し伸べた円空の生涯を描いた作品。福島市の看護師佐藤裕子さん(72)は「原発事故後、放射線の影響を気にするなど緊張して過ごしてきたが、円空仏を見て心が穏やかになった。円空ゆかりの出来事を知ることができて良かった」と話した。

 円空展開催期間中の2月11日と3月15日にも映画が上映される。