棋聖戦「会津対決」に決意 前夜祭、井山棋聖と山下九段

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前夜祭で歓迎の花束を手に対局への決意を新たにする井山棋聖(左)と挑戦者の山下九段=13日、会津若松市・東山温泉「原瀧」

 囲碁の第40期棋聖戦七番勝負の第1局会津対局は14、15の両日、会津若松市東山温泉の今昔亭で行われる。前夜祭が13日、同温泉の原瀧で開かれ、史上初の七大タイトル制覇を目指す3連覇中の井山裕太棋聖(26)と、7年ぶりの棋聖奪還を狙う挑戦者の山下敬吾九段(37)が頂上決戦への決意を新たにした。

 両者の対戦成績は井山棋聖の32勝19敗で、棋聖戦での対局は今回で3年連続。前夜祭で井山棋聖は「山下さんは最強の相手。精いっぱい悔いの残らないよう戦う」、山下九段は「会津は験の良い場所。素晴らしい対局を見せたい」と決意を述べた。

 福島民友新聞創刊120周年記念事業で、本県での棋聖戦開催は2011(平成23)年1月以来5年ぶり8度目。読売新聞社、日本棋院、関西棋院の主催、福島民友新聞社、福島中央テレビ、県囲碁連盟の共催、今昔亭の特別協賛。

 囲碁界担う両雄"火花" 名勝負期待、会場に熱気

 囲碁界ナンバーワンを決める戦いの火ぶたを切る第40期棋聖戦七番勝負の第1局会津対局。井山裕太棋聖(26)の七冠達成なるか、山下敬吾九段(37)が雪辱を果たすのか。13日に会津若松市東山温泉の原瀧で行われた前夜祭では、囲碁界を担う棋士の両雄が静かに火花を散らし、会場は歴史に残る名勝負を期待する関係者の熱気に包まれた。

 前夜祭には日本棋院、地元関係者、来賓、囲碁ファンら約100人が出席。井山棋聖は「結果にこだわらず伸び伸びと自分らしい碁が打てたらいい」と語ったが、最後は「悔いのないように戦いたい」と全力勝負を誓った。年上の山下九段は「会津の什の掟(じゅうおきて)には、年上の言うことに背いてはならない掟がある。先輩の言うことを聞いてほしい」と笑いを誘いながら「良いスタートが切れればいい」と勝利にこだわりを見せた。

 前夜祭では、五阿弥宏安福島民友新聞社長があいさつ。鈴木正晃副知事が祝辞、斎藤勝会津若松市副市長が歓迎の言葉を述べた。
 井山棋聖に花束を手渡した斎藤真吾君(福島四小5年)は「プロの先生に手渡せてうれしかった」、山下九段に手渡した杉田瑞紀君(郡山市・開成小6年)は「大役を果たすことができた」と、ほっとした表情を見せた。

 今回の対局で使う碁盤と碁石を提供した会津若松市の大久保岱影(たいえい)さん(75)は「碁盤は、あめ色に仕上がった。2人には隙のない碁を打ってほしい」と話した。