"両雄"白熱の攻防 若松・東山温泉、「棋聖戦」第1局開幕

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立会人が見守る中、第1着を打つ挑戦者の山下九段(左)と井山棋聖=14日午前、会津若松市東山温泉・今昔亭

 囲碁界最高峰のタイトル戦、第40期棋聖戦七番勝負の第1局会津対局は14日、会津若松市東山温泉の今昔亭で開幕した。4連覇が懸かる井山裕太棋聖(26)に、7年ぶりの棋聖奪還を狙う山下敬吾九段(37)が挑み、白熱の攻防を繰り広げた。

 対局は定刻の午前9時、立会人の石田芳夫二十四世本因坊の合図で始まった。五阿弥宏安福島民友新聞社長、室野井隆博福島中央テレビ常務、阿部光裕県囲碁連盟会長、村松稔原瀧・今昔亭社長、武市和之温知会会津中央病院長が見守る中、握って黒番となった山下九段が右上隅小目に第1着を打ち下ろした。序盤から左下隅で激しい戦いとなり、険しい局面になっている。午後5時、井山棋聖が54手目を封じて初日を終えた。15日午前9時から再開する。

 福島民友新聞創刊120周年記念事業で、本県での棋聖戦開催は2011(平成23)年1月以来5年ぶり8度目。読売新聞社、日本棋院、関西棋院の主催、福島民友新聞社、福島中央テレビ、県囲碁連盟の共催、今昔亭の特別協賛。

 緊迫の"頂上決戦" 「力強い九段」「受ける棋聖」

 歴史に残る名勝負を繰り広げてほしい―。囲碁ファンや関係者の注目と期待が高まる中、14日に会津若松市東山温泉の今昔亭で幕を開けた第40期棋聖戦七番勝負の第1局会津対局。挑戦者の山下敬吾九段(37)が先に対局室に姿を見せ、対局開始の4分前に井山裕太棋聖(26)が入室した。着座すると互いに真剣な表情で碁盤を見つめ、緊迫した雰囲気の中で頂上決戦が始まった。

 先番となった山下九段の右上隅小目の第1着。互いが隅で勢力を築き、山下九段が9手目に左下隅で、相手の石から一つ間をあけて中央側に打つ「ボウシ」の一手を放った。中央から迫るこの手から、互いに工夫を凝らして打ち進める中、左下隅から戦いが始まった。

 山下九段は左辺で力強い打ち回しを見せたが、井山棋聖は左辺と左下の黒を分断した攻めを狙った。双方が譲れない緊迫した局面で、井山棋聖が長考の末、54手目を封じた。

 立会人の石田芳夫二十四世本因坊は「前例のない黒9で始まり、両者の差し手争い、さばき合いが続いた。これから白の攻め、黒のしのぎの展開になるだろう。頂上決戦にふさわしい大勝負となっている」と話した。

 両者の対戦成績は井山棋聖の32勝19敗で、棋聖戦での対局は3年連続で同じ顔合わせとなった。井山棋聖は棋聖位を含む6冠を保持しており、史上初の7冠制覇を見据えている。