井山裕太棋聖が先勝 棋聖戦"会津対局"制す、4連覇へ弾み

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激しい競り合いを制し、七番勝負の初戦を飾った井山棋聖(左)=15日午後、会津若松市東山温泉・今昔亭

 囲碁界最高峰のタイトル戦、第40期棋聖戦七番勝負の第1局会津対局最終日は15日、会津若松市東山温泉の今昔亭で対局を再開し、井山裕太棋聖(26)が7年ぶりの棋聖位奪還を狙う山下敬吾九段(37)に202手で中押し勝ちした。井山棋聖は4連覇に向けて七番勝負の初戦を飾った。

 初日の左下隅から左辺にかけての激しい競り合いから、戦いが全局に広がった。最後まで難しい局面が続いたが、優位を保った井山棋聖が山下九段の反撃をしのぎ押し切った。

 読売新聞社、日本棋院、関西棋院の主催、福島民友新聞社、福島中央テレビ、県囲碁連盟の共催、今昔亭の特別協賛。福島民友新聞創刊120周年記念事業として開催された。

 七番勝負第2局は28、29の両日に鳥取県湯梨浜町で行われる。

 頂上決戦!井山棋聖「一手も気が抜けない状況で最後に勝ちが」

 頂上決戦にふさわしい大勝負となった。会津若松市東山温泉の今昔亭で14、15日に行われた第40期棋聖戦七番勝負の第1局会津対局。囲碁界の最高位を競う初戦は井山裕太棋聖(26)が落ち着いた打ちぶりで挑戦者の山下敬吾九段(37)を下し、棋聖戦4連覇に弾みをつけた。

 初日は左下隅から左辺にかけての戦いとなり、緊迫した局面で「封じ手」となっていた。最終日は立会人の石田芳夫二十四世本因坊が井山棋聖の封じ手を開いて対局を再開。封じ手の白54は左下隅の黒の一団の動きを止める一手だった。

 井山棋聖が右辺に踏み込んで激しい戦いとなり、この折衝の中で白が左下隅の黒を制し、黒は左上隅で反撃を狙う展開となった。その後、戦いは全局に広がり最後まで難局が続いたが、優位の井山棋聖が山下九段の追撃を振り切った。

 石田二十四世本因坊は「初日の左下隅で打った山下九段のさばきの悪手が勝敗に響いたようだ」と分析し、「双方が斬新な手を打ち合い最後まで興味深い対局だった」と締めくくった。

 対局を終え、井山棋聖は「一手も気が抜けない状況で最後に勝ちが見えた。良いスタートを切れたが、対局はまだ続く。第2局も精いっぱい頑張る」と晴れやかな表情を見せた。山下九段は「序盤から厳しい情勢が続いた。(第2局以降は)もう少し良い手を打ちたい」と気持ちを切り替えた。