1日、南相馬で県内初公演 演劇「ノクターン--夜想曲」

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県内初演に向けた思いを語る納谷さん

県内初演に向けた思いを語る納谷さん

 脚本家倉本聰さんが震災と原発事故で被災した本県を舞台に書き下ろした演劇「ノクターン--夜想曲」は1日、南相馬市原町区のゆめはっとで県内初演を迎える。31日は、倉本さん主宰の演劇集団「富良野GROUP(グループ)」のメンバーが南相馬市に入り、舞台の感触を確かめた。

 主人公を演じる納谷真大さん(46)は被災者の思いに近づこうと役作りに心血を注いできた。作品や県民への思いなどを聞いた。 

 --演じる役柄は。

 「津波で2人の娘を失い、震災から丸4年がたとうとする今も遺体を捜し続ける男を演じる。親が子を失う悲しみを被災者ではない自分がどう演じるか。役者人生の中で一番、役作りに打ち込んだ。震災を扱った報道資料や文献、写真などにできる限り目を通した。表層的な悲劇ではなく、被災地で一生懸命生きている人々の姿を伝えたい。本番直前まで自問自答し、舞台に臨みたい」

 --被災地を描いた舞台を、被災地の本県で演じることへの思いは。

 「いよいよ本番を迎えたという心境。(倉本さんが)震災を風化させたくないと書き上げた渾身(こんしん)の作品。被災地の現状を発信したいという思い以上に、見た方を傷つけてしまうのではないかとの怖さがある」

 --県民へのメッセージを。

 「物語の中で2度、『人間って良いなぁ』というせりふがある。人生は過酷だけれでも、観劇した方に少しでも『そうかもな』と思ってもらえれば。われわれが祈るような思いで作り上げた舞台が間違っていないか。見た人の素直な感想が聞きたい」

 当日券も取り扱い

 南相馬公演の当日券は全席指定で、ゆめはっと友の会会員は3700円、一般4000円、高校生以下1000円。問い合わせは、ゆめはっと(電話0244・25・2763)へ。