三浦雄一郎さんから勇気 福島で講演、"夢への挑戦"語る

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夢を諦めない大切さを伝え、県民を勇気づけた三浦さん

三浦雄一郎さんから勇気 福島で講演、"夢への挑戦"語る

 福島民友新聞創刊120周年プレ記念事業の「三浦雄一郎講演会」は18日、福島市で開かれた。昨年80歳で世界最高峰のエベレストに3度目の登頂を果たし、世界最高齢登頂記録を更新したプロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さん(82)は「できないことにとらわれず、できることを考え1歩ずつ歩めば夢はかなう」と、夢を諦めない大切さを伝え、お年寄りを含む多くの県民を勇気づけた。

 三浦さんは「生きがい-夢諦めず、夢高く、夢いつか頂へ 80歳のエベレスト挑戦」の題でエベレストへの思いを話した。70歳だった2003(平成15)年と75歳だった08年にエベレストに登頂後、76歳の時にスキーで大腿(だいたい)骨などを折る大けがをした。それでも3度目のエベレストを目指したことについて「高齢になり過ぎたとか骨折したとか心臓手術だとか、人間苦しくなると『できない理由』ばかり出てくる。それでも諦めなければ達成できる」と偉業を成し遂げた信念を語った。また、父の敬三さんが90歳を超えてもスキーに挑戦したことなどに影響を受け、60代でエベレスト登頂を目指しトレーニングを始めた経緯を説明。「引退気分」で過ごしていた当時は運動不足のため階段を上るのもつらいほどだったことを明かした。その上で「エベレストがはるか遠く『月』みたいに思えたが、これで体を鍛えて登頂できたら、逆に面白い」と考え、足首に重りを付けて生活したことなどを紹介した。

"夢を諦めない心"伝える 福島で「三浦雄一郎さん講演会」

ユーモアを交えながら「諦めない心」を伝えた三浦さんの講演会=18日、福島市・県文化センター

 80歳でのエベレスト挑戦について「家族に反対されたら、家出しようと考えていた」。福島民友新聞創刊120周年プレ記念事業として18日、福島市の県文化センターで開かれた講演会で、プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さん(82)は前人未到の挑戦をユーモアたっぷりに紹介して会場の笑いを誘いつつ、参加者に「夢を諦めない心」を伝えた。

 世界最高峰への挑戦を「(持病を抱え)病院から脱走して、そのままエベレストに登ったようなものだった」と表現した。登頂の際も「どうせやるなら、面白いことをしてやろう」と考え、「世界最高峰でお茶会」を開いたエピソードも紹介した。三浦さんは講演会後、握手会にも応じた。「励まされました」などと声を掛ける来場者の手をがっちり握り、記念撮影にも笑顔を振りまいた。

 講演会に先立ち、五阿弥宏安福島民友新聞社長があいさつし「120周年に向けた事業のスタートが本日の講演会。これからの事業も楽しんでほしい」と観客に呼び掛けた。