渡辺棋王、タイトルまで"1勝" 「竜王戦」七番勝負・第4局

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3勝目を挙げ、糸谷竜王と対局を振り返る渡辺棋王(右)=20日午後4時15分ごろ、福島市穴原温泉・吉川屋

 福島民友新聞創刊120周年記念事業として、将棋界の最高位を争う第28期竜王戦七番勝負の第4局「福島対局」2日目は20日、福島市・穴原温泉の吉川屋で対局を再開、渡辺明棋王(31)が98手で糸谷哲郎竜王(27)を破り、対戦成績を3勝1敗として3期ぶりのタイトルにあと1勝とした。

 復位に王手をかけた渡辺棋王は「チャンスを生かせるよう頑張りたい」と次の対局へ意気込みを示した。追い込まれた糸谷竜王は「かど番で後がないが、変わらず恐れずいつも通り将棋を指せるよう頑張りたい」とした。読売新聞社と日本将棋連盟の主催、福島民友新聞社、福島中央テレビ、日本将棋連盟県支部連合会の共催、吉川屋の特別協賛。第5局は12月2、3の両日、甲府市の常磐ホテルで行われる。

 両雄"最高峰の攻防" 98手目ついに投了

 福島市・穴原温泉の吉川屋で20日に行われた第28期竜王戦第4局の2日目。「福島対局」で糸谷竜王と渡辺棋王の両雄が最高峰の攻防を繰り広げ、詰め掛けた将棋ファンを沸かせた。

 午後4時2分、渡辺棋王の98手目に糸谷竜王が「まいりました」と一礼し、投了すると、両者は淡々と対局を振り返った。

 終局後に渡辺棋王は「序盤が長い将棋で、形勢判断が難しいところがかなりあったが、2日目に入って駒がぶつかり始めるとよくなった」と振り返った。敗れた糸谷竜王は「序盤で長考した5六歩があまりよくない構想だったと反省している」と話した上で、本県の将棋ファンに「次に指せる機会があれば、今度はもっと面白い構想を着地させたい」とメッセージを送った。

 対局を見届けた立会人の中村修九段は「互いに意地と意地のぶつかり合いで見応えのある序盤から、結果的に竜王が自分のイメージとは少し違う展開となり、力を出し切れなかった印象を受けた」と語った。