民友マンガ大賞に会津若松の須佐さん 絵手紙部門は福島の冨田さん

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マンガ大賞に輝いた須佐太郎さんの「未来の鉄分補給」

 福島民友新聞社主催の第34回民友マンガ大賞の入賞作品が決まりました。マンガ大賞には会津若松市の漫画家志望、須佐太郎さん(24)の作品「未来の鉄分補給」が選ばれました。日本漫画家協会東北支部の後援。

 今回のテーマは、マンガ部門が「健康」。絵手紙部門は「ともだち」。3年目となる似顔絵部門は著名人が対象。3部門ともに多数の力作が寄せられました。審査結果は【一覧】の通りです。表彰式は来年2月1日、福島市の福島民友新聞社で行われます。

【マンガ大賞】(大トロフィー、賞金10万円)
 「未来の鉄分補給」 須佐太郎(24)=会津若松市
【マンガ部門】
 ◇金賞(盾、賞金3万円)
 「メタボダルマ落とし」 竹之内克己(60)=兵庫県尼崎市
 ◇銀賞(盾、賞金2万円)
 「なんか効く気がする!!」 関本達(とおる)(43)=会津美里町
 ◇銅賞(盾、賞金1万円)
 「気持ちよさそう...」 菅家慶広(55)=会津若松市
【絵手紙部門】
 ◇金賞(盾、賞金3万円)
 「救ってくれてありがとう」 冨田晴夫(75)=福島市
 ◇銀賞(盾、賞金2万円)
 「仲良し」 三森春香(29)=浅川町
 ◇銅賞(盾、賞金1万円)
 「幸せ」 寺島良子(68)=福島市
【似顔絵部門】
 ◇金賞(盾、賞金3万円)
 「天童よしみさん」 山内玲子(82)=福島市
 ◇銀賞(盾、賞金2万円)
 「ブルゾンちえみさん」 村上太美子(62)=福島市
 ◇銅賞(盾、賞金1万円)
 「加藤一二三さんと藤井聡太さん」 前田晃男(60)=会津若松市
(敬称略)

 アイデアきらり

 県内外のアマチュア漫画家や絵手紙愛好家が発想力や表現力を競う第34回「民友マンガ大賞」。マンガ部門は「健康」、絵手紙部門は「ともだち」をテーマに作品を募り、著名人を個性的に描いた似顔絵部門にも多数の作品が寄せられた。ユーモアや作者のアイデアがきらりと光る作品の数々は、今年の世相も反映した力作がそろった。

 マンガ大賞に選ばれた会津若松市の須佐太郎さん(24)の「未来の鉄分補給」は、ロボットが豪快にネジを飲み込み「鉄分補給」する姿を迫力ある構図で描いた。

 今年はさまざまな分野で人工知能(AI)の導入などが話題となった。近い将来、こんな光景が本当に見られるかもしれない。そんな面白いアイデアも評価を集めた。

 金賞の兵庫県尼崎市の竹之内克己さん(60)の「メタボダルマ落とし」は、メタボに悩む人であれば、だるま落としのように脂肪が消えればと誰もが共感できる内容。明るい絵柄と表現力は、正月の雰囲気にもぴったりだ。

 絵手紙部門は、温かみを感じさせる作品がそろって入賞した。金賞の福島市の冨田晴夫さん(75)の「救ってくれてありがとう」は、東京電力福島第1原発事故で迷子になった猫が題材。震災から6年9カ月を経て「ともだち」となった2匹のペットを優しい絵柄と言葉で表現した。

 似顔絵部門は、お笑い芸人のブルゾンちえみさんや将棋棋士の藤井聡太さんら今年活躍した著名人が人気だった。金賞は演歌歌手の天童よしみさんを描いた福島市の山内玲子さん(82)。筆で描かれた似顔絵は、一目で天童さんと分かるように特徴をうまく捉えた。

 審査会は福島民友新聞社で開かれ、日本漫画家協会参与のややまひろしさんを審査委員長に、日本漫画家協会前東北支部長の武田昭典さん、画家で同協会会員の和田恵秀さん、福島民友新聞で4こま漫画「ももちゃん」を連載する漫画家のおだれいこさん、菊池克彦福島民友新聞社編集局長が審査委員を務め、作品を吟味した。

 ややまさんは講評で「世代交代というか、新人の台頭が目覚ましかった」と新人"マンガ家"の活躍をたたえた上で「34年も続くマンガ大賞は全国的にも珍しく、自慢していい。スマホもいいが、一つのテーマをじっくり考える楽しみ、またそれを絵に仕上げる楽しみがある」とマンガの魅力について語った。

 今回はマンガ部門に88点、絵手紙部門に37点、似顔絵部門に39点の計164点の応募があった。