いわき市消防団に民友旗

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いわき市消防団に民友旗
6月11日表彰 震災と原発事故時、献身的な活動評価

 県内消防団最高の栄誉とされる「民友旗」の本年度受賞団体は3日、いわき市消防団(大久保克己団長)に決まった。2011(平成23)年3月の東日本大震災での救助活動や消火活動など、有事の際に第一線で地域住民の生命、財産を守る献身的な活動が評価された。同消防団は6月11日、伊達市の保原体育館で開かれる第69回県消防大会(県消防協会主催)で表彰を受ける。

 いわき市消防団は1972(昭和47)年4月に発足した。団員数3688人(2015年4月1日現在)は県内で最も多く、7支団47分団が積極的な訓練で災害に備え、火災予防の啓発など地域に根差した活動を展開している。民友旗の受賞は99年以来2度目。

 震災と原発事故では、甚大な被害が広範に及び消防団活動自体が極めて困難な中、要救助者の救助や行方不明者の捜索に当たった。特に津波被害で発生した沿岸部の火災では、多くの消防団員が自らの家族の安否すら確認できていないにもかかわらず、相次ぐ余震や大津波警報が発令される状況下で一昼夜にわたり消火活動や救助活動に尽力した。

 
「民友旗」の本年度受賞団体に決まったいわき市消防団

 さらに市内が断水し、食料が不足しながらも地域住民への給水や食料配布などの支援活動に従事したほか、原発事故に伴う避難の広報やヨウ素剤の配布などに取り組んだ。

 また日ごろから「自分たちの地域は自分たちで守る」との郷土愛護の精神に基づき、災害対応にとどまらず、地域の祭事などの警戒にも積極的に協力し、地域コミュニティーの中核を担っている。

 民友旗60年前から

 民友旗は1956(昭和31)年から、地域の安全を守る優良消防団を顕彰、県民の防火意識の高揚を目的に贈呈されている。

 
安全、安心へ活動
いわき市消防団・大久保克己団長の話
 栄誉ある賞で身に余る光栄。日ごろの地域に根差した活動が認められた。各地域の団員と市民の支援、協力のたまもの。より一層市民の負託に応えられるよう団員確保や地域での高齢者の見守り活動など安全、安心に向けて活動していく。
 (5月4日付民友新聞掲載)