美しい古里の再生へ 富岡町で「花壇プロジェクト」

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花壇を整備した宮本町長(前列右)と柳沼専務(同左)ら

 県内の市町村に各自治体の花を植える「ふくしまを花で飾ろう『市町村の花』の花壇プロジェクト」が27日、富岡町役場の近接地で行われ、県の花ネモトシャクナゲと町の花ツツジを植えた花壇が完成した。東京電力福島第1原発事故による避難指示が帰還困難区域を除き解除されてから8カ月となる中、関係者が花にあふれた美しい古里を再生させる決意を新たにした。

 花壇が整備されたのは西郷村に続いて46カ所目。花壇は富岡町役場と町保健センターの南側にあり、接続道路に面する「滝の広場」の一角にお目見えした。

 完成セレモニーでは町職員が見守る中、富岡町の宮本皓一町長と福島民友新聞社の柳沼幸男専務がネモトシャクナゲに土をかけ、郷土の復興と来年6月に南相馬市で開かれる「第69回全国植樹祭」の成功を願った。宮本町長が「花いっぱい街づくり」を宣言した。

 全国植樹祭に向け、県民参加の森林づくりに取り組む「森林ときずなづくり植樹リレー」も行われ、実行委代表で柳沼専務が西郷村から託されたブナ製バトンを宮本町長に手渡した。

 花壇プロジェクトは、農林中央金庫などによる「復興支援協定」の協力により、ネモトシャクナゲと自治体の花を植えた花壇を各市町村に整備する。 

 町の花「ツツジ」

 町の花ツツジは1975(昭和50)年12月に町の木サクラと共に制定。JR夜ノ森駅は約6000株のツツジで彩られ、81年の第18回全国花いっぱい「花と緑の駅コンクール」で日本一に輝いた。原発事故による除染で伐採されたが、幹は養生されて再生の時を待っている。