自然豊かな町目指す 大熊町で「花壇プロジェクト」

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菅野常務から苗木を受ける渡辺町長(中央)と、吉田総務課長(右)

 県内の市町村に各自治体の花を植える「ふくしまを花で飾ろう『市町村の花』の花壇プロジェクト」は29日、大熊町が拠点を置く会津若松市の町役場会津若松出張所で行われた。県の花ネモトシャクナゲと町の花ナシが同町に贈られ、自然豊かで笑顔あふれる町の復興を目指し、関係者が決意を共有した。

 セレモニーの実施は双葉町に続き58カ所目。贈呈式には渡辺利綱町長、吉田真之総務課長、福島民友新聞社の菅野厚常務が参加した。菅野常務が渡辺町長にネモトシャクナゲ、吉田課長にナシの苗を手渡した。

 渡辺町長は「大熊のナシはおいしかったと、今でも話題になる。復興拠点の整備に取り組んでいるが、一日も早く戻れるようにして、花を植えることができるように努力する」と力を込めた。

 6月に南相馬市で開かれる第69回全国植樹祭に向け、県民参加の森林づくりに取り組む「森林とのきずなづくり植樹リレー」も行われた。実行委を代表して菅野常務が、双葉町から託されたブナ製バトンを渡辺町長に手渡した。

 花壇プロジェクトは、農林中央金庫などによる「復興支援協定」の協力により、ネモトシャクナゲと自治体の花を植えた花壇を各市町村に整備する。

 町の花「ナシ」

 町制施行30周年となる1984(昭和59)年に制定した。町民から町の花の候補を募り、寄せられた29種類の中から選ばれた。ナシは町の名産で、2005年には町内で60ヘクタールが栽培されていた。果樹園に咲いた優しさと潤いがある真っ白な花は、町民の心を和ませた。