鎮魂と復興、誓い共有 奈良薬師寺・大谷氏×米米CLUB・石井氏

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本県復興への思いを語る石井氏(右)と大谷氏=13日午後、いわき市平山崎・如来寺

 東日本大震災の犠牲者を追悼し、震災、東京電力福島第1原発事故からの復興を祈願する「福島まほろば塾 いわき塾」は13日、いわき市平山崎の如来寺で開かれ、市民らが鎮魂の思い、復興への誓いを共有した。

 「まほろば」は優れた美しい所を指す言葉で、奈良薬師寺は日本の美しい心と文化を広めるため「まほろば塾」を全国で開いている。震災、原発事故から5年の節目に合わせ、津波で甚大な被害を受け、さらに原発事故により、大勢の双葉郡の住民が避難生活を送るいわき市を会場に、福島民友新聞社が薬師寺まほろば塾と共に開いた。

 県内外の約300人が聴講した。犠牲者追悼と復興祈願の法要が行われ、浄土宗災害復興福島事務所に所属する僧侶の読経とともに、聴講者が震災の犠牲者らの冥福を祈り、静かに手を合わせた。

 続いて、奈良薬師寺執事の大谷徹奘(てつじょう)氏による法話が行われた。大谷氏は仏教の教えに触れ、「自分で決めたことは自分で耐えることができる」などと話し、震災、原発事故から復興に歩む人々に自らの「心」の大切さを説いた。

 大谷氏と親交の深い人気バンド米米CLUBのボーカルで、アーティストとしても活動する石井竜也氏が登場し、大谷氏と対談。石井氏は母親がいわき市出身の縁など本県との関わりを明かした上で、子どもたちへの支援や風評払拭(ふっしょく)などへの思いを語った。

 石井氏は大谷氏が作詞し、自らが作曲した「掌(てのひら)」など4曲を献歌として歌い上げた。「焦らず/一歩ずつ/諦めず/夢を捨てず/一歩踏み出そう」。大谷氏の被災地への思いをつづった歌詞と石井氏の思いが重なり、感動を呼んだ。

 福島民友新聞社、薬師寺まほろば塾の主催、法相宗大本山薬師寺、浄土宗災害復興福島事務所、読売新聞東京本社福島支局、福島中央テレビの後援。

2人の対談に聞き入る聴講者