「渓流・湖沼釣り」4月1日解禁 秋元漁協、イワナ・ヤマメ再開

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高森川の定期放流地点で解禁日へ期待を込める(右から)渡部組合長、渡部放流部長、佐藤最高顧問=猪苗代町

 県内で4月1日、イワナやヤマメなどの渓流、湖沼釣りが解禁される。東京電力福島第1原発事故の影響により避難区域などの河川や湖沼で今季も禁漁が続く中、猪苗代・秋元漁協は管轄する猪苗代町の高森川と達沢川でイワナとヤマメ釣りを再開させる。

 同漁協の渡部寛組合長(74)は「待ちに待った解禁」と喜ぶ。2012(平成24)年に魚から基準値を超える放射性物質が検出され、出荷制限となったが、放流を続け、組合員の協力で試験的に魚を採取してきた。

 「やめる組合員が後を絶たず、漁協の存続が危ぶまれた」と最高顧問の佐藤悦男さん(80)は話す。震災前は800人以上いた組合員は470人ほどに激減した。毎年4月が近づくと「解禁はまだか」との問い合わせもあった。放流部長の渡部一夫さん(73)は「猪苗代湖のウグイも数値は低い。早く解禁になれば」と期待を込める。

 鮫川漁協(いわき市)は今季も、久慈川第1漁協と連携して両漁協管内で同一料金で釣りができる「共通遊漁券」を販売する。高木組合長(73)は「共通遊漁券は釣り客の回復につながっている。今後は会津の漁協と連携して範囲を広げていけるようにしたい」と話した。

 阿武隈川漁協(福島市)は今季も休止を決めており、担当者は「検査を続けるしかない」と話した。

 ヤマメ400キロ、4町村で放流 久慈川第1漁協

 久慈川第1漁協(矢祭町)は28日、4月1日の渓流釣り解禁に向けてヤマメの成魚約400キロ分を棚倉、塙、矢祭、鮫川の4町村で放流した。

 矢祭町茗荷(みょうが)の矢祭川では、組合員たちが複数のポイントで平均20~25センチの大きさのヤマメを川に放った。

 同漁協はゴールデンウイーク前の4月下旬などにも放流する予定で、今年は合わせて約1100キロ分のヤマメを放流するという。

 同漁協の佐川泉組合長(56)は「解禁できない地域があるうちは風評が続く。自分たちは放流量を維持して、少しでも釣り人を回復できるように努めていくしかない」と語った。