『渓流釣り』4月1日解禁 福島県内各漁協の放流量増

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 福島県内で4月1日、イワナやヤマメなどの渓流、湖沼釣りが解禁される。

 東京電力福島第1原発事故の影響により避難区域などで今季も禁漁が続く中、ほかの地域の各漁協は解禁に向け、魚の放流量を増やすなどして釣り客の回復へ期待を高めている。

 久慈川第1漁協(矢祭町)は29、30の両日、ヤマメの成魚約900キロを棚倉、矢祭、塙、鮫川の4町村で放流する。4月下旬にも行い、昨年より約200キロ多い計約1300キロを放す予定。同漁協は「釣り客は回復傾向にある。放流量を増やし、回復を後押ししたい」としている。

 伊北地区非出資漁協(只見町)は昨秋、解禁に向け初めてイワナとヤマメの成魚(計300キロ)を只見川などに放流。これまでは稚魚を放流していたが、担当者は「解禁日にサイズの大きなイワナやヤマメが釣れるよう配慮した」と話す。

 「震災前と比べるとまだまだ釣り客の足は遠いが、徐々に回復に向かっている」という夏井川漁協(いわき市)は、29日にイワナの成魚、31日にはヤマメの成魚を放流する。高森川と滝沢川で昨年から釣りを解禁した猪苗代・秋元漁協(猪苗代町)は、今年も昨年同様の放流量となる見込み。

 会津鮫川漁協(いわき市)は今季も久慈川第1漁協と連携して、両漁協管内の「共通遊漁券」を発売。緑川恵男事務局長(75)は「毎年購入者が増えている。この取り組みが少しでも釣り客の増加につながれば」と期待を込めた。

 一方、阿武隈川漁協(福島市)は、阿武隈川水系で採取された魚の一部から食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出され、国による出荷停止が続いているため、新年度も阿武隈川の本支流での漁業や釣りなどを休止する。