【ミズアオイ】絶滅危惧種、ミズアオイ鮮やか 南相馬・沿岸部の群落

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湿地で鮮やかな花を咲かせるミズアオイ=9日、南相馬市小高区

 11日で東日本大震災から6年6カ月を迎える。津波被害が甚大だった南相馬市小高区の沿岸部にある水路には、今年も絶滅危惧種のミズアオイが青い花を咲かせ、約1キロにわたって大きな群落をつくっている。

 ミズアオイは県のレッドデータブックで絶滅危惧2類に指定されている。震災前は、水路の改修や除草剤の使用などによる環境悪化で姿を消しつつあったが、震災後に津波被災地の各地で大きな群落が何カ所も見つかった。津波で表土が削られ、地下に眠っていた種子が発芽したとみられる。

 同市博物館の学芸員、稲葉修さん(50)によると、同市のミズアオイは再び減少しており、復旧工事による埋め立てなどの影響が考えられるという。一方で、在来のメダカやカエル、昆虫の一部は復活しつつある。稲葉さんは「水辺の環境は古里の財産。南相馬の原風景を残していければ」と話している。