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二ツ箭山

< 標高 709m >
(いわき市)


山頂付近に男体山と女体山をたたえた二ツ箭山の全景。峰続きの月山(写真右手前)は2つの岩鋒の眺望ポイントにもなっている
   
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船乗りの守護神として信仰
     
   

 山頂近くに2つの巨大な岩鋒「男体山」と「女体山」をたたえる二ツ箭山。いわき市を代表する名山の1つで、太平洋からも望める2つの岩鋒は、古くから船乗りの守護神として信仰の対象となってきた。
 この山に詳しい小川町まちづくり検討専門委員会長の長谷川伸一さん(57)が「起伏に富む沢伝いが魅力」と話す登山道を登った。国道399号から入る登山口は、大きな駐車場と案内板が目印。山道をしばらく歩くと、しめ縄が張られたご神体の御滝(おたき)が出迎える。
 滝の左手の鎖場から沢伝いの登山道が始まる。足元にはごつごつした岩場が続く。息が切れ始めたころ、〆張場(しめはりば)と呼ばれる分岐点に到着。さらに歩を進めると、壁としか思えない岩壁が立ちはだかる。ロッククライミングさながらの登山に、鎖を持つ手にも自然と力が入る。
 男体山の真下からさらに、直角に近い岩壁を鎖を使って登る。男体山の頂からは間近に阿武隈の山々、遠方に太平洋が目に飛び込んできた。長谷川さんが「頂からの眺めは絶景」と話した通り、眼下には大パノラマが広がる。疲れが一気に吹き飛んだ。
 もう1つの岩鋒、女体山は男体山のすぐ隣。再び、男体山と同じような垂直な壁を登って頂に立つ。その瞬間、雲を裂いて太陽の光が一気に差し込んできた。偶然の出来事だったが、古来、信仰の対象となってきた二ツ箭山の神秘性を垣間見た気がした。

     
ご神体の御滝は高さ約6メートル。多くの登山客が手を合わせ山行の安全を祈る
■参考コース・時間
参考コース・時間 根本登山口(20分)→御滝(20分)→〆張場(1時間15分)→男体山・女体山(30分)→山頂(1時間40分)→登山口
■問い合わせ先
 ▽いわき市役所=電話0246・22・1111
   
(2007年11月30日 〔山を楽しむ〕文・渡辺智也 写真・田中良吾)
 

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