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野手上山
< 標高 628m >
(飯舘村)
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大小二つの山からなる野手上山。古くから天狗のすむ山として信仰されてきた |
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“天狗がすむ”信仰集める山
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飯舘村の南東に位置する。天狗(てんぐ)がすむと言われ、古くから信仰の山として親しまれてきた。大小2つの山が連なり、美しい稜線(りょうせん)をつくる。野手上山案内人の渡辺守男さん(62)と、山の北側から入った。
入山後、5分ほどでケヤキの森と山頂への分岐点がある。ケヤキの森は、樹木が整然と並ぶ遊歩道で、野手神ダム側の登山口へ抜けることができる。冬場は、ダム側の登山道が急斜面で危険だが、雪解け後は、大鳥居がそびえるダム登山口から、山を縦走してケヤキの森を抜け、再び登山口へ戻るコースを歩くのも良い。
分岐点からは整備された登山道を歩き、15分ほどで山頂に着く。山頂には摩利支天、山津見大神、蛇類明神などをまつった野手神山神社が静かにたたずむ。また展望台が整備され、東に太平洋、北西には霊山を望む。
山は信仰の対象となるだけでなく、山菜や魚、キノコ、炭焼き用の木など四季を通じて人々に恵みを与えてきた。山のふもとには今も、炭焼き小屋跡が点在する。また、山の周辺には遊歩道が整備され、高さ20メートルを越すサワグルミの大木や、シロヤシオ、ナラの古木が生い茂る。
「自然が豊富で昔のままの山が残っている。特に春は、シロヤシオやミツバツツジの花が咲き美しい」と渡辺さんは魅力を語る。
下山後は、宿泊体験館「きこり」に立ち寄りたい。変わり湯や岩盤浴で疲れた体を癒やすには最適。
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岩盤浴や変わり湯が楽しめる宿泊体験館「きこり」。登山の疲れも一気に吹き飛ぶ |
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■参考コース・時間
▽野手神ダム登山口→山頂(40分)→分岐点(10分)→ケヤキの森(30分)→野手神ダム登山口 |
■問い合わせ先
▽飯舘村役場産業課商工観光係=電話0244・42・1622
▽宿泊体験館「きこり」=電話0244・42・1012 |
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(2008年2月8日 〔山を楽しむ〕文・佐藤雅英
写真・永山能久)
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