【県内】桜開花...早い、「何とか散らないで」 イベント前倒しなど対応

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見ごろを迎えている桜=いわき市・平中央公園

 福島市信夫山にある本県の桜の標本木ソメイヨシノが過去2番目の早さで満開となるなど、県内で例年より早いペースで桜の開花が進む。「何とか花が散らないでほしい」。桜の時期に合わせイベントを企画している主催者は、想定より早い開花にイベント時期を変更したり、花が散った後も楽しめるよう企画を用意したりと、さまざまな工夫で花見客を迎える。

 「開花が早過ぎる。(まつり終了までに)花が散ってしまうのでは」。福島市で「大森城山公園さくらまつり」を開いている市信夫観光協会の半沢正典会長(54)は心配そうに話す。まつり開幕を昨年より2日早めた。半沢さんは「見ごろが過ぎたら地区内のほかの花の名所を案内したい」と、代替案を考えている。

 三春町の国指定天然記念物「三春滝桜」は、2002(平成14)年、昨年と並び1987(昭和62)年以降で最も早い4日に開花したため、ライトアップや臨時バス運行の時期が早められた。三春まちづくり公社の深谷茂社長(67)は「今年は首都圏からのツアーの時期を早めているとも聞く。最低でも来場者数20万人は達成したい」と期待する。

 「石川桜まつり」が9日開幕する石川町は駐車場の看板やのぼり旗を早めに設置。見ごろを過ぎた時期に訪れた人のため、20カ所に満開時の写真パネルを用意した。

 福島地方気象台は、今年は暖冬傾向が続き、3月は気温が高い日が続いたため桜の開花が早まったと分析する。早めの開花を見込み、時期がぴったりになったイベントもある。

 「近年は開花が早い傾向にあったので2月下旬から準備してきた。満開に合わせられそう」。7日に点灯式が行われる開成山公園のライトアップを担当する郡山商工会議所青年部の柳沼克幸さん(31)は安堵(あんど)の表情。いわき市のいわき観光まちづくりビューローの担当者は「早い開花が予想されていたので、イベントの日程がずれるという声は聞いていない」と話した。

 会津若松市で10日開かれる「芦ノ牧温泉駅桜まつり」に協賛する会津鉄道の担当者は「この暖かさが続けばちょうど見ごろ」と、開催日の設定が「当たった」ことに誇らしげな様子だった。