【大熊】作業員の心癒やす『サクラ』 福島第1原発構内の並木「満開」

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原発事故の廃炉作業が行われている構内で、春の訪れを告げる満開の桜=4日正午ごろ、大熊町・東電福島第1原発

 東京電力は4日、福島第1原発構内の桜並木を報道関係者に公開した。咲き誇る満開の桜が廃炉作業に当たる作業員の心の癒やしとなっている。

 桜並木は、原発正門付近を南北に走る約1キロの道路沿いにあり、原子炉建屋など各現場で働く作業員や構内循環バスが往来する。周辺には汚染水を貯蔵する地上タンクが林立し、約1.5キロ東にかまぼこ形の屋根カバーが設置された3号機原子炉建屋を望む。放射性物質の飛散を防ぐ舗装により空間放射線量は毎時1マイクロシーベルトまで低下しており、一般服で立ち入ることができる。

 構内には事故前、約1000本のソメイヨシノが植えられていたが、除染やタンク設置のために伐採され、現在、桜並木などに残っているのは約400本。

 構内では1日約5000人の作業員が働いている。全面マスクと防護服を着用した作業員たちは、桜を見上げながら原子炉建屋方面に向かっていった。東電は「協力企業の社員たちが季節を感じることのできる桜を極力残していきたい」としている。