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ふくしま里山物語
 かつて、人々の生活と密着し暮らしを支えてきた県内里山。燃料や農業に必要なものを得るために手を入れてきた。変わりつつある現在の里山の風景、森づくり、行事など、人と森のかかわりとともに、そこに息づく生物を紹介する。
【 1 】 明るい雑木林
手入れをし共に生きる

春の日差しが、炭焼き窯から立ち上る青白い煙を明るく照らす。どこか懐かしい里山の風景=福島市小鳥の森

 芽吹き間近の雑木林に小鳥たちのさえずりが響く。手入れの行き届いた明るい林。炭焼き窯から立ち上る青白い煙を木漏れ日が照らしている。半世紀前には県内のあちらこちらで見られた里山の光景だ。
 昔話「桃太郎」の一節「おじいさんは山へ柴(しば)刈りに」とは、まきを集めに山へ入ったということ。里山では定期的に樹木の枝打ちや間伐が行われ、窯で焼かれた炭はなくてはならない燃料だった。また、落ち葉は田畑の肥料になり、春は山菜、秋はキノコ、木の実採りとさまざまな形で利用されてきた。
 福島市小鳥の森では県北森林組合、シルバー人材センターのほか、同地で活動する市民ボランティア「里山保全クラブ」が年間を通じて間伐や下草刈りを行い手入れを怠らない。
 しかし今、全国の里山は荒廃しているという。そして里山の手入れをしていた農家の高齢化、担い手不足によって雑木林は放置され、暗い林へと変わった。長い間、そこに適応してきた生物もすむ場所を奪われた。一方で昔の里山を取り戻そうという動きも出てきている。
(写真と文・矢内靖史)
   里山 
  人里周辺の生活に結び付いた低山地帯。コナラ、クヌギ、アカマツなどで構成される雑木林、竹林、ため池、田畑など。
 
 

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