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ふくしま里山物語
 かつて、人々の生活と密着し暮らしを支えてきた県内里山。燃料や農業に必要なものを得るために手を入れてきた。変わりつつある現在の里山の風景、森づくり、行事など、人と森のかかわりとともに、そこに息づく生物を紹介する。
【 4 】 ニホンミツバチ
環境のバロメーター役

鈴木さんが雑木林の手入れをする中、丸太をくりぬいた巣箱に活発に出入りするニホンミツバチ=鮫川村

 人とミツバチのかかわりの歴史は古く深い。蜜(みつ)を採り、果物や野菜の受粉を手伝ってもらうため人はミツバチを飼いならしてきた。現在、花粉交配用のセイヨウミツバチの不足が全国的に問題になっている一方で、日本在来のニホンミツバチの飼育は静かなブームだという。
 鈴木一さん(54)=鮫川村=は5年ほど前から趣味でニホンミツバチの養蜂(ようほう)を始めた。自宅や周辺の山林には約20個の巣箱が設置され、どれも働きバチたちが忙しそうに出入りする。里山作りを長年のライフワークにしている鈴木さんは「家、畑、田、野があってこその里山」と話す。ミツバチをその環境のバロメーターと見ている。

 多様性のある「蜜源の森」

 ミツバチの飼育に必要なのは蜜源の確保。所有する山林にはトチノキ、キハダ、ケンポナシ、シナノキといった広葉樹が植えられ、田畑の周りには、ほぼ1年を通じて花を欠く時季はない。里山作りには目的が不可欠だ。その地域の在来植物によって、多様性のある「蜜源の森」作りを進めている。
 ニホンミツバチの蜜は「百花蜜」といわれる。セイヨウミツバチが一般に単一の花から短期間で蜜を集めるのに対して、多種の花から少量ずつ、長期間にわたって集められた蜜は実に風味豊かで香り高い。
(写真と文・矢内靖史)
   ニホンミツバチ 
   セイヨウミツバチに比べやや小型で黒っぽい。巣箱から逃亡しやすい性質から養蜂は難しいとされる
 
 

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