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ふくしま里山物語
 かつて、人々の生活と密着し暮らしを支えてきた県内里山。燃料や農業に必要なものを得るために手を入れてきた。変わりつつある現在の里山の風景、森づくり、行事など、人と森のかかわりとともに、そこに息づく生物を紹介する。
【 27 】 山村体験
交流拠点「森林の分校」

山村体験

木造校舎の旧分校を改装した「森林の分校ふざわ」。スタッフが取れたての食材と笑顔でもてなす。左から鈴木久美さん、梁取フキ子さん、大竹千恵さん

 ブナの森へようこそ−。只見町の東部に位置する布沢地区は自然に囲まれた静かな山里。伊南川の支流、布沢川が家の間を縫うように流れ、稲刈りが始まった田んぼが黄金色に輝く。山村の原風景を感じさせる懐かしい風景が広がる。その一画に「森林(もり)の分校ふざわ」はある。
 森林の分校ふざわは、廃校になった町立明和小学校布沢分校を体験宿泊施設として改修したもの。当初は町の直営だったが、地区住民でつくる「森林の里応援団」が運営するようになって3年目を迎える。山村体験やブナの原生林散策の拠点として、全国から訪れる人たちと地区住民の交流の場になっている。

 取れたて野菜持ち寄る

 宿の自慢はスタッフが持ち寄った取れたて野菜。金山町から松坂峠を越えて布沢に嫁いできたという梁取フキ子さん(67)は、「なにより、新鮮な野菜を喜んで食べてもらえるのがうれしい」と語る。食ぜんには山里ならではの山菜、キノコ、川魚など、季節の食材を使った家庭料理が並ぶ。
 ブナの原生林を案内するガイドも地区住民の仕事。小林彦衛さん(77)は森林の案内人としては一番の高齢だ。「都会の人は只見弁がわがらねえがら珍しがられる」と笑う。布沢の住民の笑顔ともてなしの心がリピーターを増やしているのだろう。
(写真と文・矢内靖史)
   森林の分校ふざわ 
  客室は3室のみ。一年を通してさまざまなイベントを行っている。問い合わせは、電話0241・71・9511へ。
 
 

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