【ラン】『世界最大のラン』アクアマリンで初開花 震災で枯死の危機も

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アクアマリンふくしまで開花した世界最大のランの仲間「通称タイガーオーキッド」=いわき市小名浜

 高さが7メートル以上にもなる世界最大のランの仲間で、開花させるのが難しいとされる東南アジア原産の貴重なランが、いわき市小名浜のアクアマリンふくしまで初めて開花した。同館によると、東南アジアの自生地でも毎年開花しないことが普通とされ、日本でも開花例はわずか。同館での栽培は20年を経過したが、東日本大震災での温室損壊など枯死の危機を乗り越え、念願の開花となった。

 ランの名称は「グラマトフィラム・スペキオスム」。黄色地の花に、赤褐色の斑点がトラの模様に見えるため「タイガーオーキッド」とも呼ばれる。

 同館では2000(平成12)年の開館前から熱帯アジア系の魚や植物を展示するガラス張りの温室「熱帯アジアの水辺」で育ててきたが、これまで一度も開花しなかった。

 震災では、同館の建物最上階にある温室が損壊。津波で電源が喪失し、数カ月間にわたり温度管理ができなくなった。同館によると、ランは寒さに弱く、枯れる危険性があったという。

 今回、180センチほどの岩の上にある株で、10センチ超の花2輪が咲いた。当初からランを育ててきた同館の吉村光太郎さん(41)によると、日光が当たるように周囲の植物を剪定(せんてい)するなどしたという。吉村さんは「震災で株が弱り、咲かないと思った。どのように咲くのか分からないことだらけ。解明していきたい」と話す。