眺め雄大『吾妻の峰』 祝日「山の日」...山に親しみ恩恵に感謝

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一切経山山頂付近から眼下に広がる「魔女の瞳」とも称される五色沼などの大パノラマを堪能する登山者=10日午後、福島市

 8月11日は「山の日」。昨年施行された国民の祝日で「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを目的にしている。本県は県土の8割が山地で、磐梯山(1819メートル)や安達太良山(1700メートル)、会津駒ケ岳(2133メートル)などの名峰から、身近な自然が楽しめる里山まで、魅力ある山々に恵まれている。

 国民の祝日「山の日」の11日、県内は曇り空に覆われ、浜通りや会津の一部で雨に見舞われる天気となったが、県内の山々には登山愛好者や山に涼を求める人の姿が見られた。

 本県と山形県にまたがる吾妻山周辺では雲の合間から時折、晴れ間がのぞき、登山者が視界いっぱいに広がる風景に見入った。

 同山では同日、ウオークラリーも行われ、参加者が山歩きをしながら高山植物を観察するなどとして、2回目となった「山の日」を満喫した。

 那須で「山の日」記念全国大会

 昨年から始まった祝日「山の日」の11日、栃木県那須町で「山の日」記念全国大会の記念式典などが開かれた。那須町では3月、登山講習会に参加した県立高の男子生徒ら8人が雪崩に巻き込まれて亡くなった。参加者は事故を踏まえ、安全に注意し、山を楽しむ決意を新たにした。

 記念式典では、福田富一知事があいさつで雪崩事故について「再発防止に最大限取り組む」とし、「山と生きることを深く考えるきっかけに」と大会の意義を強調した。

 続いて開かれたシンポジウムでは登山家の野口健さんが「大きな教訓にし、どう次につなげるかが僕ら山の関係者の役割」と話した。自身が取り組み、17年目を迎えた富士山の清掃活動も紹介し「山梨県側で、年内にもゴミゼロ宣言を出せるかもしれない」と明らかにした。来年の全国大会は中国地方の最高峰・大山(1729メートル)がある鳥取県で開催。平井伸治知事が「自然美しい大山にぜひ来て」と呼び掛けた。