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味な旅
御山角屋(福島市)

【2005.04.01】
北限のユズ味わい尽くす
人気メニューの柚っこ汁(上)柚玉(中央)、田楽(左)と笙幻そば(下) いろりのある御山角屋の店内。落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる
 そばが一番人気/笙幻など3種類

 福島市のシンボル信夫山の山ろく。木々に囲まれた一角に隠れ家のように店を構える。店主・紺野昭治さん(70)のこだわりは「地産地消」。「たっぷの自然の中で、郷土色豊かな味わい深い料理を提供するよう心掛けています」
 信夫山はユズの北限の地であることはよく知られている。しかしユズは香りが強く、苦みとあくがきついことから扱いにくい食材でもある。紺野さんはこの個性あふれる食材を使いこなし、柚(ゆず)玉、柚っこ汁など独自の料理に仕上げた。
 柚玉は妻の愛さんが創作した。里芋をつぶした生地で、こんにゃく、シイタケ、クルミを包んだ後、油で揚げ、柚、白みそ、黄身で作った柚みそでくるむ。それは柚そのもだ。柚っこ汁は大根、ニンジン、白菜など根菜類を一口大に切り、有機栽培の季節の野菜やそば団子とともにアサリとかつおだしで煮込む。白みそと少量の赤みそを入れ、柚の皮を散らしてできあがり。体が温まり、これを食するために訪れるリピーターも多い。
 この店の一番人気はつなぎ全くなしのそば。歩留まり5割の粉を用いた笙幻(しょうげん)、田舎風の藪(やぶ)、都会風の更級(さらしな)の3種類があり、そばの香りと、しこしこした食感を味わえる。
 田楽は創業114年のこの店の看板料理。信夫山は山岳信仰の山で、初代が参詣客相手に田楽を出したのが始まり。みそ田楽の香ばしさに懐かしさを感じる客も多い。
 お勧めは先付け、そば、柚玉、田楽、柚っこ汁のセット(2310円)。
近くを歩く
【紺野さんの観光ガイド】

 信夫山は山伏の修験場でもあり、史跡も残っている。市街地にあるにもかかわらず閑静で、散策にも手ごろな山だ。新緑、森林浴、紅葉と季節の移り変わりも実感できる。野鳥もたくさん生息しており、親子で自然観察を楽しむのもいい。
そば打ちは一生修行と話す紺野さん
▽場所  福島市大明神8 信夫山公園内
▽電話 024ー534ー5369
▽営業時間  午前11時30分ー午後2時30分、午後5時ー8時
▽定休日  毎週月曜日(祝日は営業)
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