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味な旅
手打ちそば処 かいなり(南会津)

【2007.12.13】
コシがある自慢の二八そば
人気メニューの「天ぷらもりそば」(大盛り)。細切りで白いそばは、コシがありのどごしがいい

落ち着いた雰囲気の店内。いろりでは予約に応じて田島の郷土料理「しんごろう」も焼く

  会津地方と栃木県日光市を結ぶ国道121号沿い、県境にほど近い旧田島町糸沢に店を構える。店主の馬場丈夫さん(73)が毎日手打ちする細切りの白いそばは、コシがあってのどごしがよく、地元だけでなく関東圏から訪れる観光客にも評判の味だ。
 開業は1972(昭和47)年。ドライブインとしてオープンした当時は、どんぶり物やカレーライスがメニューの中心で、手打ちそばはなかった。手打ちそばを始めたのは馬場さんが還暦を迎えた13年前。客の本物志向の高まりに応えようと手打ちの技術を磨いた。
 全国各地のそばを食べ歩き、試行錯誤を繰り返した馬場さんがたどりついたのは、上質のそば粉8割、つなぎ2割を使う「二八そば」。そばブームで「十割そば」を求めるそばファンも多い昨今だが、馬場さんは「商売として自分がお客さんに提供できる最高の味が二八そば」と胸を張る。
 どんなに忙しくても作り置きはせず、毎朝黙々とそばを打つ姿は「本物」へのこだわりを示す。春から秋にかけて国道121号を通るツーリングのライダーたちが店先にバイクをずらりと並べる光景は、本物の味を証明している。
 一番人気は「天ぷらもりそば」。天ぷらはエビやキスのほか、タラの芽、ヒメタケなどの四季の山菜を加える。夏は朝取りの田島産アスパラガスの天ぷらも登場し好評だ。
 多くのそば通から支持を集める現在は、そば以外のメニューはうどんだけとなっている。
 そばの味を引き立たせる「たれ」作りは妻幸子(たかこ)さん(71)の仕事。馬場さんも「たれ作りはとてもかなわない」と脱帽する腕前で、夫婦二人三脚で「かいなり」の看板を守り続けている。
近くを歩く
 愛される趣深井アーチ橋

 【馬場丈夫さんの観光ガイド】

 国道121号をまたぐ会津鉄道のアーチ橋は店のすぐそば。昔ながらの趣深い姿が町民に愛されています。会津山村道場はコテージやキャンプ場を備えた交流施設で、かやぶきの古民家が並ぶ奥会津地方歴史民俗資料館が隣接します。

そばを切る馬場さん。本物の味にこだわり、作り置きはしない
▽場所 南会津町糸沢字作道
▽電話 0241・66・2521
▽営業時間 午前11時〜午後7時(冬期は午後5時まで)
▽定休日 不定
【おすすめメニュー】
▽天ぷらもりそば 1300円
▽もりそば 750円
▽おろしきのこそば 900円
▽天ぷらそば(温) 1300円
▽山菜そば(温) 850円
※大盛りはすべて300円増し
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