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味な旅
かぎや(鏡石町)

【2005.10.21】
愛され続ける「ぶどう氷」
かぎやの名物「ぶどう氷」。美しい色合いが多くの人に愛されている 「ぶどう氷」や手づくりの菓子が並ぶ店内
 柔らかな食感ワインの香り

 昭和2年創業の鏡石町旭町の和菓子店「かぎや」。同店の代名詞と言われるのが伝統の干菓子「ぶどう氷」だ。創業と同時に開発したお菓子の一品として、町の名産品の域を超え、全国にその名を知られる。第1回ふくしま特産品コンクールでは、見事に大賞を受賞するなど多くの人に愛され続けている。同店三代目で社長の江幡哲朗さん(55)は「多くの人たちに商品を知ってもらえたことはありがたいですが、大賞はおまけみたいなものです」と話す。
 ぶどう氷は寒天をベースに砂糖と赤ワインなどを混ぜ合わせ、3、4日かけて乾燥させたもの。創業当時の赤ぶどうから、赤ワインに原料は変わったが、製法は今に受け継がれている。気候に左右されやすく、店頭に並べることができない失敗作もあるという。
 ぶどう氷の特徴として、紫色のさわやかな色合いと、氷のような形がまず目を引く。口に入れると柔らかな食感とともに、ワインの香りと、しつこさのない甘さが口に広がる。若者から高齢者、外国人など幅広い層で人気を集めており、首都圏消費者への配送も多い。また、茶懐石用、贈答用、日常消費用と広い用途で使われている。
 人気の高さに全国各地のデパートからの出店依頼もあるが、手づくりのため大量生産ができないことから、最小限度にとどめている。江幡さんは「大量生産できないからこそ、細く長く多くの人たちにこの商品を大事にしてもらいたい。また、自分の目の届く範囲で販売したいですね」と思いを話す。
 現在は仕込みを担当する息子の陽介さん(26)とともに店を営業。江幡さんは「原料だけはうそをつかずにやっていきたい。お客さんにとってなくてはならない店にしていきたい」と今後を語った。

近くを歩く
 岩瀬牧場や鳥見山公園は散策にも最適 

 【江幡さんの観光ガイド】

 鏡石町は人の温かさが感じられる街。また、リンゴやイチゴ、キュウリなども美味しいです。近くには、唱歌牧場の朝でしられる、岩瀬牧場や桜の美しい鳥見山公園などがあり、散策には最適な場所です。

親しまれる店作りをしたいと語る哲郎さんと妻の恵子さん
▽場 所 鏡石町旭町16
▽電 話 0248・62・2242
▽営業時間 午前8時30分から午後7時まで
▽定休日 日曜日
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