自家製なめたけ

 

 新米がおいしい季節。どんなおかずでもごはんが進みますが、11月はエノキタケのしょうゆ炊き、いわゆる「なめたけ」の作り方をご紹介します。意外と自宅でも簡単に作ることができるので、これからは瓶詰の物を買わずに済むかも?!

 ◆材料(目安量)

・エノキタケ.........1袋(約100グラム)
・しょうゆ、みりん.........各大さじ2~
・水.........大さじ4~

 ◆作り方

(1)エノキタケは石づきを落としてほぐしたら、食べやすい長さに切る。
(2)鍋に全ての材料を入れ、蓋をして弱火にかける。
(3)沸騰してきたところを一度全体的にかき混ぜ、弱火のまま約5分煮たら完成。
 ※冷めたら清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保存を。1週間~10日ほどもちます。

 *はるか'sメモ*
 千切りショウガや唐辛子、ネギ、大葉、すりゴマなどの薬味との相性も良く、野菜の素焼きや厚揚げといった他の食材との組み合わせも楽しめる「なめたけ」。納豆に混ぜるのも、シャキシャキの食感が加わりオススメです。

 【 環ごはんコラム 】
 お醤油(しょうゆ)はどうやって作られるか知っていますか? 福島県で主に食べられている濃い口醤油は、大豆、小麦、麹(こうじ)菌、塩、水をじっくり発酵させて絞ったエキスです。天然醸造の場合2~3年かかります。「そんなに!?」と驚かれた方も多いと思います。今は安く販売する目的で発酵期間を半年ほどと短くするために、添加物や熱を加えて作るお醤油も多いのです。
 私の祖母が子供の頃はどの家庭でも作っていたそうですが、昔ながらの天然醸造のお醤油(できれば国産丸大豆のもの)がお勧めです。時間をかけて発酵させることでできる甘味やうま味があります。他の調味料を沢山入れなくてもおいしく、うま味もしっかり出るのです。数滴で済むなら、かえって家計の節約になるかも? 時間が生み出すうま味は代えがたいものがあります。

 Profile【 本田悠さん 】
 環(まる)-自然と伝統の日々ごはん-主宰。福島市出身・在住。野菜が大好きで、自然栽培野菜を扱うレストランや助産院などでの調理スタッフを経て、会津の朝倉玲子氏のアシスタントとしてイタリアの家庭料理を学ぶ。現在、料理教室や料理イベントを中心に活動中。「おいしく楽しく"お達者に"」食から考える自然と健康がテーマ。

2018年11月号・Me&You「ほんだはるかの『環(まる)』ごはん」より