【 峰の雪酒造場 】 金賞追い風勢力拡大<喜多方市>

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瓶詰めされた日本酒にラベルを貼り付ける従業員=喜多方市・峰の雪酒造場

 喜多方市の飲食店などで最近よく見掛けるようになった銘柄がある。ラベルの力強い漢字が印象的な峰の雪酒造場の「大和屋善内」だ。特に「純米生詰」は、すっきりとした甘口が特徴で人気を集めている。今年は、世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2016」のSAKE(日本酒)部門に出品し、純米酒の部の金メダルを初受賞した。飛躍の秘密を探ろうと、酒蔵を訪ねた。

 杜氏(とうじ)を務めるのは、製造部長の佐藤健信さん(37)=写真・下=。小規模の酒蔵に大きな変革をもたらしている新進気鋭の造り手だ。

 佐藤さんは03年から6年間、麒麟山酒造(新潟県阿賀町)で修業を積んだ。当時は新潟県を中心とした「淡麗辛口」の一大ブームに陰りが見え始め、「濃醇(のうじゅん)甘口に押されてきていた」と振り返る。その後、県清酒アカデミー職業能力開発校に入校。香りと味のバランスが整った「きれいな甘口」を理想に掲げ、"福島流"の仕込みを学んだという。

 杜氏の道を歩み始めたが、最初は失敗の連続だった。「純米酒などを搾る時に空気が入り込み、カビの臭いが付いてしまったこともある」。それでも毎年、着実に技術を磨き、今春の県酒造組合の鑑評会では純米酒の部の金賞に輝いた。「市内の居酒屋でも、飲める場所が増えてきた」と手応えを口にする。「出品酒には酒造りの全ての技術が詰まっている。蔵元の進歩のためには必要」と佐藤さん。言葉に貪欲な向上心がにじむ。





峰の雪酒造場

 社名は俳句が由来
 廃業した大和錦酒造場(喜多方市)の第2工場として酒造りが始まった。1942(昭和17)年に分家する形で創業、市内で最も新しい蔵元となった。社名の「峰の雪」は、飯豊山の残雪をイメージした俳句「四方の春 慶雲燗たり 峰の雪」に由来する。蜂蜜酒「会津ミード」は、5月に仙台市で開かれた先進7カ国(G7)仙台財務相・中央銀行総裁会議の歓迎レセプションで来場者に振る舞われた。峰の雪酒造場(電話)0241・22・0431

峰の雪酒造場