「會津宮泉」が純米酒1位 品評会『サケ コンペティション』
全国の酒蔵が造った市販日本酒の頂点を決める品評会「SAKE COMPETITION(サケ コンペティション)2018」の表彰式が11日、都内で行われた。本県から純米酒部門で宮泉銘醸(会津若松市)の「會津宮泉 純米酒」が1位に輝いた。「寫楽 純米酒」も5位に入り、ダブル受賞の快挙を果たした。
ほかに本県から純米吟醸部門で名倉山酒造(会津若松市)の「名倉山 純米吟醸 善き哉」が4位、吟醸部門で松崎酒造店(天栄村)の「廣戸川 大吟醸」が6位、純米酒部門で広木酒造本店(会津坂下町)の「飛露喜 純米」が9位、ラベルデザイン部門で矢沢酒造店(矢祭町)の「純米大吟醸 白孔雀」が9位に入賞。県内5蔵の6銘柄が各部門で10位以内の金賞に選ばれた。
品評会は今年で7回目。海外で醸造した海外酒部門を加えた8部門に、455蔵から最大規模となる1772点の応募があった。
式では、元サッカー日本代表で日本酒の普及に力を注ぐ中田英寿さん、タレントの祥子さん、作家・クリエーターのいとうせいこうさんらが各部門の上位にトロフィーなどを手渡した。
宮森社長「地元の酒認められた」
宮泉銘醸(会津若松市)は2014(平成26)年に「寫楽」が純米酒と純米吟醸の2部門を制しており、今回の「會津宮泉 純米酒」で4年ぶりに純米酒部門の頂点に立った。「酒どころふくしま」を先導する酒蔵に新たな勲章が加わった。
表彰式に出席した宮森義弘社長(41)は報道陣に「全ての酒がおいしくなるよう蔵全体で力を注いできた。試行錯誤しながら(『寫楽』のような)金賞受賞酒だけではなく、市販酒の底上げを念頭に置いて努力してきたので、地元の酒を認めていただいたことが非常にうれしい」と胸を張った。
全国新酒鑑評会では「會津宮泉」をはじめ、本県の金賞受賞銘柄数が6年連続日本一を達成、市販酒でも最高の評価を得たことで本県産日本酒の盛り上がりへ追い風になりそうだ。宮森社長は「県内の先輩、後輩と情報を交換し、酒造りの資質向上に努めたい」と意気込みを語り、現状に甘んじずにおいしい日本酒を追い求める気概を強調した。
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