10月1日から「極上のはしご酒」 会津若松で夜間の消費活動

 

 会津17市町村などでつくる「極上の会津プロジェクト協議会」は10月1日から、会津若松市内のホテルや旅館の宿泊客に市内飲食店で特別メニューを提供する「極上のはしご酒」を始める。観光客らのナイトタイムエコノミー(夜間の消費活動)の活性化に向け、宿泊客を居酒屋やバーにいざない、夜のまちのにぎわいにつなげる狙い。

 同協議会が市内のビジネスホテルでアンケートを実施したところ、外国人宿泊客の4割近くがコンビニエンスストアなどで購入した弁当で夕食を済ませていることが分かった。このため観光客らが手ごろな価格で夜のまちを楽しめる「はしご酒」を企画した。

 市中心部の飲食店24店舗を掲載した日本語、英語、中国語のパンフレットを計2万部作成し、市内のホテルや東山温泉の旅館などで配布する。パンフレットを持参して入店すると、千円で各店舗の自慢料理とドリンクのセットを楽しめる。

 来年3月31日まで実施予定で、期間中、夜間に会津若松駅前、東山温泉、飲食店が集まる市役所周辺を回遊する「居酒屋バス」が計16日間試験的に運行される。同協議会は今回の取り組みで得られるノウハウを生かし、同市外でも「はしご酒」の実施を目指す。