宮泉銘醸「會津宮泉」が最高賞 ブリュッセル国際・純米酒の部

 
コストノーブル会長からトロフィー酒の表彰状を受ける宮森専務(右)=東京・駐日ベルギー大使館

 ベルギーのブリュッセル国際コンクール(CMB)が初めて設けた日本酒部門「SAKEセレクション2018」の表彰式は21日、都内の駐日ベルギー大使館で行われ、本県から純米酒の部で宮泉銘醸(会津若松市、宮森義弘社長)の「會津宮泉 純米酒」が最高賞のトロフィー酒に輝いた。

 世界有数のワイン品評会を開催してきたCMBのトマ・コストノーブル会長は「日本最高峰の日本酒を国際市場にアピールし、販売を促進したい」と述べ、宮泉銘醸の宮森大和専務(39)らに賞状を手渡した。

 宮森専務は「蔵のチームが手を抜かず、ストイック(厳格)に酒造りに打ち込んできた成果が評価されてうれしい」と喜びを語り、「日本の文化を世界に発信し、日本酒の輸出増加につなげたい」と決意を新たにした。

 トロフィー酒の受賞セレモニーは来年2月7日、ブリュッセル市で行われる。CMBは米国やフランス、イタリアでも受賞酒のPRイベントを計画し、海外への販路拡大を後押しする。

 品評会では、全国の蔵元が7部門に計617銘柄を出品した。三重県で10月に開かれた審査会を経て、各部門のプラチナ賞の中からトロフィー酒が選出された。

 本県から名倉山酒造(会津若松市)の「名倉山 純米吟醸 善き哉」が純米吟醸酒の部、「名倉山 純米酒 月弓」が純米酒の部で共にプラチナ賞を受けた。