認証米使用の日本酒完成 JA会津よつば、輸出も視野

 
前後町長(中央)に日本酒の完成報告をした土屋理事(右)と斎藤センター長

 JA会津よつばは、猪苗代町で生産するJGAP(ギャップ、農業生産工程管理)認証米を使った日本酒「純米吟醸 いなわしろ天のつぶ」を完成させた。町内で販売するほか、海外に持つ販路を利用し「GAP」を強調した輸出も狙う。

 認証米「いなわしろ天のつぶ」は県のオリジナル品種「天のつぶ」を町独自の栽培マニュアルなどに基づいて認定生産者が生産した猪苗代町のブランド米。現在は5カ国・地域に輸出される。同JA猪苗代稲作部会がJGAPの団体認証を受けたことから、新展開として6次化商品の開発に取り組んだ。酒は会津若松市の辰泉酒造に委託し、製造した。ラベルにはJGAPの認証マークが入っている。

 開発を担当した同JAの五十嵐健一さんによると、いなわしろ天のつぶは粒が大きく硬さがあるため酒米に向いており、酒の味は甘みが強く後味に酸味があるためワインに近いという。「純米吟醸」は1200本の限定生産品で、現在持つ海外の販路を使って売り込みを狙う。

 火入れした「純米吟醸」を1月中旬から道の駅猪苗代などで販売を始める。720ミリリットル入りで2700円(税込み)。また2018年産米を使った「大吟醸」も3月に販売開始予定。問い合わせは同JA(電話0242・62・4211)へ。

 猪苗代町長に報告

 同JA理事の土屋勇雄同部会副部会長と斎藤勝則あいづ東部営農経済センター長が4日、猪苗代町役場を訪れ、前後公町長に完成を報告した。