日本酒ファン増へ『一歩一歩』 吟醸酒評論家・篠田さん講演会

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講演する篠田さん

 長年、吟醸酒の普及に尽力してきた福島大OBで吟醸酒評論家の篠田次郎さんの講演会が16日、福島市で開かれた。篠田さんは「おいしい日本酒を求める人たちはたくさんいる。そういう人たちにいかに『飲みに来て』とPRできるかが問題だ」などと本県の日本酒関係者に言葉を送った。

 講演会は福島地域酒米研究会の主催で、福島市産酒米を使った新酒のお披露目会に合わせて開かれた。篠田さんは仙台市生まれで東京都在住。福島大経済学部を卒業後、1級建築士として多数の酒蔵を設計する一方、鑑評会用の酒だった吟醸酒の普及に尽力してきた。

 篠田さんは「吟醸酒は品評会から生まれたものだが、大手の酒蔵は吟醸酒を造ってこなかった。吟醸酒市場、高級酒市場の開拓は、日本の大手酒蔵には期待できない理由がここにある」と指摘した。

 その上で「日本酒のPRのために、酒米を作る農家さんたち自身にお酒の会を開いてほしい。『こんな楽しい日本酒の会がある』とマスコミなどで話題になればいい。ファンを増やすためにはそうやって一歩一歩やっていくしかない」と提言した。

 新酒のお披露目会では「金水晶純米吟醸」や「純米吟醸おらが純米」「福島大学の純米吟醸」「純米吟醸精一杯」などが紹介された。