県内21蔵元が発注希望 福島県独自の酒米新品種、新たな日本酒へ

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 福島県のオリジナル酒造好適米として2019年産から本格的に栽培される「福島酒50号」について、県内21蔵元が発注を希望していることが18日、分かった。全国新酒鑑評会の金賞銘柄数で6年連続日本一となった本県で、新たなタイプの県産酒やブランドの確立を目指す動きが鮮明になった。

 県が郡山市で開いた関係機関との連携会議で、県酒造組合を通じた各蔵元への意向調査の結果を示した。酒造関係者からは改元に合わせて新たな県産酒の引き出しをアピールする意義などについて意見があった。

 19年産は会津地方などで約10ヘクタールに作付けされ、寒冷地でも試験的な栽培が行われる。県は4月に福島酒50号を奨励品種に採用し、公募を経て7月に品種登録を出願。県内蔵元が新品種を使い、醸造技術を含め全て本県独自に日本酒を造り上げ、2020年東京五輪・パラリンピックの歓迎式典などに提供したい考えだ。

 鑑評会に出品される県産酒の約8割は兵庫県産「山田錦」が使われ、大吟醸酒に向く本県のオリジナル品種開発を求める酒造関係者の声が高まっていた。福島酒50号は香りが高くすっきりとした甘さが特徴の「芳醇(ほうじゅん)・淡麗・旨口」の県産酒を追求した酒造好適米。本年度は、7蔵元が試験醸造を行っており、3月の県春季鑑評会に参考出品する。