吟醸酒「歸宴」が完成 川内産米を使用、村内7店取り扱い

 
川内村産の酒米を使って造られた純米吟醸酒。披露会で関係者が味を確かめた

 川内村産の酒造好適米「夢の香」を使った純米吟醸酒「歸宴(かえるのうたげ)」の新酒が完成し、村内酒販店で販売が始まった。村コミュニティセンターで新酒披露会が開かれ、新たな特産品の2年目の挑戦が始まった。

 行政と村内酒販店など川内村とNPO法人元気になろう福島、大和川酒造店(喜多方市)、福島大の学生らで取り組んでいる日本酒造りプロジェクト。昨年の手応えを踏まえ、昨年の倍以上の量を醸造した。ラベルや化粧箱も一新した。

 新酒を味わった人たちは「昨年以上に香りが高く、きれが増した」と太鼓判を押した。

 生酒と冷やおろし各800本、火入れ酒千本の計2600本(720ミリリットル、1600円税別)のほか、新たに300ミリリットル瓶(700円税別)約千本を作った。

 遠藤雄幸村長や同酒造店の佐藤弥右衛門会長、同NPOの本田紀生理事長ら関係者が出席した披露会では、村特産のイワナの塩焼きなどと一緒に味わい、新酒の出来を確かめた。

 遠藤村長は「フルーティーに仕上がった。コメと水と作り手の思いが詰まったお酒を、多くの村民に味わってもらいたい」と話した。

 村内の酒販店7店で取り扱っている。問い合わせは村産業振興課(電話0240・38・2112)へ。

取扱店次の通り。

 遠藤商店、佐和屋、人絹屋、渡辺商店、わたや、あれ・これ市場、かわうち屋