天海大僧正にちなんだ地酒「気はながく」発売 会津美里振興公社

 
「気はながく」のヒットを祈願した鈴木副社長(前列右)と渡部会長(同2人目)ら

 会津美里町生まれとされ、徳川三代に仕えた僧侶「天海大僧正」の遺訓にちなんだ日本酒「気はながく」が完成し、同町のほっとぴあ新鶴、本郷インフォメーションセンターで販売されている。

 会津美里振興公社が、町内産の農産物や6次化商品の開発と販路拡大を狙う「地域商社」事業の一環で、天海大僧正をPRし、地元の活性化につなげようと初めて日本酒を販売する。

 地元の白井酒造店が純米吟醸酒、会津で歴史ある酒蔵の一つの山口合名会社(会津若松市)が特別純米酒を製造した。

ラベルには天海大僧正が長生きの心得を説いた遺訓「気はながく 務めは堅く 色うすく 食細くして こころ広かれ」を描き、一節を名前にした。

 純米吟醸酒は山田錦を使用しており、香りが華やかで、やや甘口の仕上がり。会津産の夢の香、うつくしま夢酵母を使用した特別純米酒は、すっきりとした味わいで、酒米独特の風味や香りを楽しめる。

 いずれも720ミリリットル入りで、税別で純米吟醸酒が1800円、特別純米酒が1550円。

  幼少の天海が出家したといわれる同町の龍興寺で、鈴木直人同振興公社副社長、渡部茂同町観光協会長らが日本酒の"ヒット"を祈願した。