11カ国の女性駐日大使...福島県酒蔵『酒造りへの思い』聞き試飲

 
鶴乃江酒造で大吟醸酒を試飲する女性駐日大使ら

 アフリカや欧州などの女性駐日大使11人が25日、災害復興に果たす女性の役割を学ぶために郡山、会津若松両市を訪れ、東日本大震災からの復興や食の安全への取り組みを視察した。

 史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受けたマララ・ユスフザイさんら各国の女性指導者を招き東京都内で23、24の両日開かれた国際女性会議「WAW!」の関連行事。視察は外務省主催で、ウガンダやザンビア、ルワンダなどのアフリカや、ルーマニア、ラトビア、アイスランドなどの欧州、中米、オセアニアの11カ国から在京の女性駐日大使らが参加した。阿部俊子外務副大臣が同行した。女性駐日大使を対象とした福島視察団の受け入れは今回が初めて。

 一行は郡山市で阿部副大臣主催の歓迎昼食会に臨み、県産品を中心とする和食を味わった。移動のバス車内で本県の復興状況の説明を受け、会津若松市の鶴乃江酒造では取締役の林ゆりさん(45)から蔵を受け継いだきっかけや酒造りへの思いを聞いた。純米大吟醸を試飲したほか、酒蔵を見学し、トンガのタニア・ラウマヌルペ・フシトゥア特命全権大使は「働く勇気に感動した。素晴らしいと感じた」と話した。

 同市の鶴ケ城を見学したほか、郡山市の農業総合センターで食品のモニタリング施設を視察した。