「心筋梗塞」死亡率...全国ワースト1位 進まぬ健康指標の改善

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 本県では2015(平成27)年の急性心筋梗塞の死亡率が、10年時点に続いて男女ともワースト1位になるなど、健康指標の改善が進んでいない。介護なしに自立して生活できる健康寿命(13年)は男性70.67歳で全国ワースト7位、女性73.96歳でワースト13位と下位に低迷している。県は食生活の改善や運動の推奨などに力を入れるが、さらに長期的な視野に立った取り組みが必要だ。

 厚生労働省が5年ごとに実施している日本人の死因別、都道府県別死亡率(人口10万人当たりの死亡数)によると、急性心筋梗塞(15年)は男性34.7人、女性15.5人で全国で最も多かった。脳梗塞は男性22.8人で全国ワースト7位、女性は12.6人で同5位となっている。

 糖尿病は14.7人で同6位。特定の日に疾病治療のため医療施設で治療などを受けた「受療率」(人口10万人当たりの患者数・14年)によると、県内の高血圧は789人(55~64歳)で全国ワースト8位。

 さまざまな病気の危険因子となる指標にも注意が必要だ。メタボリック症候群の割合(14年度特定健診)は17.1%で全国ワースト2位。3位だった13年度より0.6ポイント悪化し、最下位の沖縄県(17.4%)に迫る。喫煙率(16年国民健康・栄養調査)も高く、男性34.4%で全国ワースト5位、女性10.7%で同8位。

 「3本柱」軸に取り組み

 県は昨年度から県民運動のテーマに「健康」を掲げ、「食」「運動」「社会参加」の3本柱を軸とした取り組みを進めている。

 「食」では、野菜摂取量が少なく塩分過多の食生活を改善するため、地元スーパーなどと連携したキャンペーン運動を展開。「運動」では、スマートフォン向けアプリ「健民アプリ」を使った運動の推奨や、歩きやすい靴で勤務する「ウオークビズ」を啓発している。

 「社会参加」では、社員の健康づくりを進める「健康経営」を担う企業を増やすため、企業や商工関係団体などによるネットワーク組織を構築している。

 福島医大ふくしま国際医療科学センターの「健康増進センター」と連携し、健康寿命を59市町村ごとに調査して公表することも検討している。地域別の課題を「見える化」する狙いで、地域の実情に応じた効果的な対策を打ち出す方針だ。