1年間にスポーツした人、福島県63%ワースト7位 2016年調査

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 急性心筋梗塞の死亡率が全国都道府県ワースト1位など、福島県の各種健康指標は震災以前から全国下位の状況が続いている。急性心筋梗塞を招く生活習慣病の予防には継続的な運動・身体活動が効果的だとされるが、総務省が昨年発表した2016(平成28)年社会生活基本調査は、県民の運動の少なさを示すデータを紹介している。

 調査は5年ごとに行い、16年は全国の10歳以上の約20万人を対象に行った。ウオーキングや軽い体操を含むスポーツを1年間に行ったかどうかを尋ねた結果、本県のスポーツをした人の割合は63.1%で全国平均68.8%を下回り、全国ワースト7位の低さだった。最も高かったのは東京都で75.7%、最も低かったのは青森県で56.0%だった。

 その他の調査も県民の運動不足傾向を示唆している。厚生労働省の16年国民健康・栄養調査でBMI(体格指数)の平均値を見ると、男性では全国平均23.8に対し本県は24.8。全都道府県で高知県25.1に次ぐ高さだった(宮崎県も24.8)。女性では全国22.6に対し本県は23.9で、全国で最も高かった。宮崎県と沖縄県の23.8が続いた。

 同調査はBMIなどの値について、「都道府県の上位群と下位群との間に有意な差がある」と地域間格差について指摘している。

 運動不足はメタボリック症候群につながる。厚労省が特定健診でメタボリック症候群に該当した人の割合を調べた15年度調査で、本県は17.1%で全国ワースト3位の高さ。全国で最も高かったのは沖縄県の17.5%で、2位は宮城県の17.2%だった。県民のメタボ率は10年度以降、上昇が続いており、震災後は特に全国ワースト2~4位と悪化。県は震災と原発事故の影響で運動量が低下したり、食生活が変化したことが一因と分析している。

 こうした状況を受け県は健康をテーマにした県民運動を展開。歩数計を備えたスマートフォン用「ふくしま健民アプリ」などを用いて県民に運動を啓発している。