「健康経営優良事業所」35社認定 福島県、取り組み拡大目指す

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 従業員の健康づくりを進める企業の「健康経営」を表彰する新制度として、福島県は26日、県内の中小企業35社を「ふくしま健康経営優良事業所」に認定した。このうち特に優れた3事業所を選定。最高賞の知事賞に大槻電設工業(福島市)、最高賞に続く福島民友新聞社賞には三本杉ジオテック(同)が輝いた。また福島民報社賞に福島スバル自動車(郡山市)が選ばれた。表彰式は11月以降に行われる。

 表彰制度は県が本年度新設した。生活習慣病のリスクが高くなる働き世代が、職場で健康づくりに取り組めるよう「健康経営」に積極的な事業所を認定し、県内に取り組みを拡大させる。

 大槻電設工業は従業員の健康増進を企業理念に掲げ、定期的な血圧測定のほか、運動の取り組みとして自転車通勤を奨励しており、ラジオ体操の時間も設定。健康診断の結果に問題がある場合、医療機関への受診を勧めるなど、日常業務の中で健康増進を図っている点が高く評価された。

 三本杉ジオテックはデスクワーク時、椅子の代わりにバランスボールを使うユニークな取り組みを2017(平成29)年度から試行的に実施している。インフルエンザ予防接種の補助や保健師の個別相談も行うなど、従業員の健康増進の取り組みをきめ細かく支援している。

 福島スバル自動車は事業所内にウオーキングマシンを設置。従業員への夕食の提供なども行っている。

 本県は県民の健康指標で心筋梗塞の死亡率が男女とも全国ワーストになるなど悪化が目立つ。特に働き世代はメタボリック症候群の割合が全国ワースト3位に入っており、県は生活習慣病の危険性が高いとして県民の健康増進の取り組みを強化している。

 健康状態が悪い人は良い人に比べ労働生産性の損失額が大きいという研究データもあり、健康経営は企業の持続的な発展にも不可欠とされる。県は表彰制度を通して健康経営の必要性を周知し企業トップの意識改革にもつなげたい考えだ。