福島県が「心筋梗塞」「脳卒中」患者調査へ 1月から発症登録

 

 本県で死亡率が高い急性心筋梗塞と脳卒中の発症状況の調査を検討していた県は19日、来年1月から発症登録事業を始めると発表した。県内に住民登録されている人のうち、1月1日以降に急性心筋梗塞や脳卒中を発症した人を調査する。

 医療機関に登録票を配布し、発症した患者の情報を福島医大健康増進センターで集約する。「本県版健康データベース」に盛り込む市町村の健診や医療、介護情報と関連付けて地域の健康課題をあぶり出し、効果的な予防対策につなげる狙い。

 厚生労働省の年齢調整死亡率(2015年)によると、本県の急性心筋梗塞の死亡率は男女とも全国ワースト1位。脳梗塞の年齢調整死亡率は男性が全国ワースト7位、女性が同5位と悪化が目立っている。