福島県の子ども、肥満依然高く 13歳男子を除き全国平均上回る

 

 福島県の子ども(5~17歳)のうち13歳男子を除く全年齢の男女で肥満傾向が全国平均を上回ったことが21日、文部科学省の本年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。

 本県は原発事故の直後に外遊びが制限された影響などで子どもの肥満が急増した。ただ本年度は年齢別の全国1位が3年ぶりになくなり、改善の兆しも見られた。

 8歳、10歳、11歳、16歳の肥満傾向児の割合が全国でも高く、13歳を除き全ての年齢でワースト10位以内だった。

 また、本県で虫歯のある子どもの割合は幼稚園、小、中学校、高校で昨年度より減少したが、小学校が57.9%(全国45.3%)、中学校が43.1%(全国35.4%)など、依然として高い状況が続いている。

 本県の調査は4~6月に健康診断の結果に基づき、幼稚園、小、中学校、高校の20万38人のうち1万4513人を対象に行われた。