富岡に「フィットネスクラブ」開設へ 大友さん指導者資格取得

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エクササイズ指導の準備を進める大友さん

 運動で人生100年時代を元気に―。健康運動に関する専門資格を持つ富岡町の大友和子さん(60)が2月1日、同町小浜に民間で初となる本格的なフィットネスクラブを開設する。東京電力福島第1原発事故の避難指示解除から1年10カ月が過ぎたが、町内に戻った町民の多くは高齢者。古里の再生を願う住民の健康を運動を通して支えていく。

 「長い避難生活で肥満や高血圧症の人が増えた」。フィットネスクラブの開設準備を進める大友さんは原発事故後、新潟県やいわき市などで7年以上にわたって避難生活を送り、体を動かすことの大切さを改めて実感した。避難先はなじみのない土地。引きこもりがちになり、体重の増加や体調を崩す知人がいたためだ。

 町内に戻った町民約835人(1月1日時点)のうち、65歳以上の高齢者はその約4割を占める。町によると、震災、原発事故前は2~3世代が一緒に暮らす家庭が多かったが、子どもや孫の職場、進学先が避難先に移り、単身で帰還する高齢世帯も多い。そのため日常生活では家族の支援を受けられない家庭が増えており、健康面の悪化が懸念されている。

 古里で再び仲間と元気に過ごしたい。大友さんがフィットネスクラブの開設を決意したのはそんな思いからだ。健康づくりのための運動を指導できる健康運動実践指導者資格を取得。フィットネスフロアにはランニングマシンや自転車型のトレーニングマシン、腕や足腰の筋力を鍛える設備も導入する予定だ。各マシンの効果的な使い方をはじめ、ダイエットに効果的なエアロビクスなど有酸素運動のプログラムも用意。栄養士の資格も持つ大友さんは、利用者への食生活改善に向けたアドバイスなども考えている。

 年間40大会に上るマラソンレースに出場し、ランナーとしても活躍する大友さん。「復興を支えるためにはまずは自分の健康。暖かい季節になったら利用者と一緒に古里を走ってみたい」と夢を膨らませる。

 フィットネスクラブの名称は「ラフィットとみおか」。営業日は月~土曜日で、日曜日と祝日は休業。営業時間は平日が午後3時~同9時、土曜日が午前10時~午後4時。利用料金は月額5千円で時間無制限となるほか、1時間当たり980円(2時間以降は1時間当たり1500円を加算)から利用できる。