「12誘導心電図伝送」システム導入へ研究会 福島で初開催

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 救急隊が患者の心電図を搬送先到着前に医療機関に伝送するシステム「12誘導心電図伝送」に理解を深める研究会が14日、福島市で開かれた。

 福島医大の循環器内科学、救急医療学の両講座の教員らでつくる「福島12誘導心電図伝送研究会」の主催で、初めて開催。同システムの県内導入を目指し、医師や県内消防、行政関係者がシステムの概要を学んだ。

 同システムでは救急隊が医療機関到着前に患者の心電図を搬送先に伝送。急性心筋梗塞が疑われる患者に対し、事前に病院で心臓カテーテル検査の準備をしたり、いち早く冠動脈形成手術を行うことで、患者の予後の向上が期待できるという。

 研究会では静岡県立総合病院の野々木宏集中治療センター長が同システムの利点や活用事例を紹介した。

 野々木氏は「治療方針決定やカテーテルチーム招集を早期に行うことができ、約30分の時間短縮につながる。心停止や心筋梗塞への移行防止には、発症から2時間以内に治療を開始することが重要。30分の短縮には大きな意義がある」と話した。