健康長寿へ「調圧」技術 普及に意欲!気圧を調節し治癒力向上

 
調圧技術を取り入れた「進盟ルーム」に入る(右から)川上社長、川上会長、増子会長

 気圧を調節して治癒力を向上させることを狙いとした装置「進盟ルーム」を開発した進盟ルーム(いわき市)の川上進盟会長(77)は、同装置の普及に力を入れる。製造する共和建商(白河市)の増子公夫会長(66)と、進盟ルームの川上陽介社長(48)が"三人四脚"で目指すのは、県民の健康長寿への貢献だ。

 川上会長は化学メーカーの研究所で主に合成樹脂の研究に携わり、退職後、高地トレーニングにヒントを得て気圧と健康の関係に着目した。研究を重ねた結果、気圧を下げる「減圧」と、元に戻す「復圧」を繰り返す「調圧」の技術にたどり着いたという。同社によると、調圧により健康な状態を保とうとする力が引き出されるとしている。

 調圧の技術を取り入れた装置は昨年、発明協会の東北地方発明表彰・発明奨励賞を受賞した。福島大人間発達文化学類の川本和久研究室は、調圧がスポーツに与える影響について同社と共同研究を進めることを決めている。

 「多くの人が元気で長生きできる一助になれば」と願う3人。川上会長は「病で悩んでいる人は多い。医師にも目を向けてもらえれば改革となるだろう」と強調、増子会長も「世界に発信できる技術だと思っている」と自信を見せる。