熱中症警戒...「暑さ指数」追加計測 最先端技術着る健康シャツ

 
第2回の実証事業では暑さ指数も画面に加わり、参加者の体調管理をサポートする

 川俣町の川俣西部工業団地に工場を構える銀メッキ導電性繊維の製造販売「ミツフジ」(京都府)と、同町による第2回町民健康管理実証事業が17日、始まった。第1回を約50人上回る約100人が参加し、シャツを着るだけの最先端技術で自らの健康を見つめる。

 「川俣町健康で安全・安心なまちづくりプロジェクト」と銘打った事業で、実証期間は7月12日までの4週間(一部は3週間)。今回は心拍数とストレス度に加え、熱中症の起きやすさを示す「暑さ指数(WBGT)」を追加、熱中症への警戒も促す。

 第1回の実証では自らの心拍数とストレス度は実証後、同社が作成するリポートでしか確認できなかった。今回は、前日の同時刻のデータと比較が可能になり、より自分の体調を客観的に見られるようになった。

 シャツの配布説明会は同社工場で開かれ、参加者に夏用のシャツ3枚や情報を確認するスマートフォンなどが配られた。同町のトラック運転手佐藤政行さん(69)は「過去のリポートをすぐに比較できて便利になった」と話した。

 本年度は今回を含め計3回の実証事業を予定。今後は睡眠の質も計測できる機能を加えるほか、シャツで取得したデータを基に医療機関への受診や見守り機能なども見据えている。同社と町は来年度の本格運用を目指している。