がんの情報『共有』...専門家語る 最新医療や予防の重要性講演

 
がんシンポジウムで講演する大竹教授

 がんに関する情報の共有と、関係者間のネットワークの強化を目的とした「県がんシンポジウム」が29日、福島市で開かれた。出席者が専門家の講演を通じて、がんとの向き合い方や最新の治療、予防の重要性について学んだ。がんピアネットふくしまの主催、県、がんの子どもを守る会福島支部の共催。

 福島医大乳腺外科学講座の大竹徹教授は、がん予防の現状や最新のがんゲノム医療、がん教育について語った。日本の乳がん検診受診率がほかの先進国と比べて低いことや、就労世代でがんになる患者が多い現状を紹介し「がんになっても活躍できる社会、がん検診を受けるのが当たり前の社会を目指したい」と呼び掛けた。

 このほか、福島医大小児腫瘍内科の菊田敦教授が「小児・AYAがん長期支援センター開設と今後の展開について」と題して講演した。

 小児がんと闘った子どもについて振り返る母親の発表などもあった。