口腔がん

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 発生部位は舌が多く

 2003年のがんの死亡者は30万人を超え、死亡者数の31%を占めています。その中で口腔(こうくう)がんの死亡者はがん全体の2%ですが、30年前に比べると2倍に増加しており、増加傾向は続いています。口腔がんは病変が相当に進まないと自覚症状を表さない場合が多く、しかも口腔がんの一般的な症状と言われる「潰瘍(かいよう)」や「しこり」は他の口の中の病気でも見られます。そのため早期の発見が難しくなっています。

 口腔がんの発生頻度は、男女では2対1で男性が多く、年齢では60歳代が最も多く、60歳以上で全体の40%を占めています。発生部位は舌が最も多く、歯肉や頬(ほお)粘膜と続き、最も少ないのが口唇(こうしん)です。

 口腔がんも他のがんと同様に完全に予防することは不可能ですが、原因と考えられるものを除くことで、ある程度予防が可能です。予防法としては(1)禁煙あるいは節煙を行う(2)禁酒あるいは適量の飲酒を行う(3)口腔内を清潔に保つ(4)むし歯や歯周病の治療を受け、口腔内環境を整える(5)香辛料を取り過ぎないバランスの良い食事を取る、が挙げられます。

 口腔がんの場合も、他のがんと同じく早期発見・早期治療が重要なことは言うまでもありません。口腔がんは早期であれば治癒率は90%以上ですが、進行がんでは治癒率60%以下と低くなってしまいます。そのため自分の口の中に関心を持ち、かかりつけ歯科医の定期的な健診を受けることと、自分で少しでも異常に気付いたら、速やかにかかりつけ歯科医に相談するか、病院の口腔外科を受診してください。

(県歯科医師会)