子どもの歯医者さんデビュー

 

 緊張させないためには

 「むし歯を治したい」「歯が痛くなってしまった」「健診でむし歯が見つかった」「フッ化物を塗りたい」など、子どもが歯科医院を訪れる動機はさまざまです。いずれにしても歯科受診は親子ともども緊張するように思います。ましてデビューする子どもにとっては、歯科医院は初めての場所でどんなことをするのか経験がないので当然でしょう。

 ところが、付き添って来られた親御さんは、「何もしないから」「診てもらうだけだから」「痛くないから大丈夫」と言って子どもをなだめます。親御さんのその言葉でさらに、「どんなことをするのだろう」「怖いことをするのかな」「何が痛いのかな」と子どもは緊張感とともに頭の中は不安と恐怖でいっぱいになってしまいます。

 特に3〜4歳の子どもたちの想像力は大変豊かです。話し掛けたりしただけで、いすに座る前から泣いてしまうこともあります。

 そこで、親御さんに知っておいてほしいことがあります。(1)日ごろから「歯医者さんで痛くしてもらうよ」「注射してもらうよ」などと子どものしつけの言葉として使わない(2)低年齢児は泣いても仕方がない(特に1、2歳児)(3)来院前には、治療に行くこと以外、どんなものを使うのか、どんなことをするかなど細かく説明しない(4)「何もしないから」「痛くないから」、などの言葉は使わない(5)治療中は必要以上に言葉掛けをしない(歯科医師と子どもとのコミュニケーションを図るため)(6)治療が終わったら、いっぱい褒めてあげる。

 歯科医師は、子どもに合わせて順序立てて説明しながら治療をします。安心してお任せください。

(県歯科医師会)